邑南・阿須那の観光パンフ完成 住民組織 児童の思いに応え

邑南町阿須那地区の名所や祭りなどを紹介する観光パンフレット
 邑南町阿須那地区の名所や祭りなどを紹介した観光パンフレットがこのほど、完成した。地元の阿須那小学校の児童が、修学旅行先で地域を案内する資料がほしいと望んだのがきっかけ。思いを受け止めた住民組織「YUTA(ゆた)かプロジェクト」(細貝輝男会長)が約5千枚を製作し、交流人口の拡大を図ろうと町内外の道の駅などに置き、地域の魅力を発信している。

 阿須那小の児童が2017年春、修学旅行の訪問先で、資料を使って古里を紹介したいと思い立った。しかし、地元について詳しく触れた資料がなかったため、児童の思いに応えようと、住民で組織する同プロジェクトがパンフレットの制作に取り掛かった。

 パンフレットには「次(じ)の日祭」や「雪田神楽」など、地区に伝わる特色のある行事や文化を紹介する写真を掲載し、概要を説明。農家民泊ができる施設の連絡先も記した。エリアマップでは、名所▽建物▽花▽大木-の項目ごとに分かりやすく表示した。

 地区内には、地上20メートルの天空の駅として知られた旧JR三江線宇都井駅があり、廃線前には多くの人でにぎわった。同プロジェクトは、観光客に地区をアピールする絶好のチャンスと捉え、三江線の廃止前にパンフレットの完成を間に合わせ、乗客らにも配った。

 今後は地区出身者の同窓会で活用し、古里を思い出してもらうことでUターン者の増加につなげたいとする。同プロジェクトの細貝会長は「パンフレットが、地元に戻ってもらうきっかけになればうれしい」と話した。

2018年6月8日 無断転載禁止