養蚕業テーマに企画展 津和野・旧畑迫病院 地域産業の歴史伝える

繭や生糸の実物など展示資料について説明する旧畑迫病院のスタッフ
 合併して津和野町となる前の旧日原町で昭和時代に盛んだった養蚕業をテーマにした特別企画展「つわ乃の蚕業(さんぎょう)革命」が、島根県津和野町邑輝の旧畑迫病院で開かれている。繭や生糸の実物をはじめ、養蚕の工程を説明する資料など20点を展示。気温などの条件が整った日には本物のカイコを見ることもでき、地域を支えた産業の歴史を伝えている。24日まで。

 国内では明治から昭和時代にかけて、全国的に生糸の生産が盛んだった。旧日原町でも1929年に中国地方最大の製糸工場が設立され、昭和後期ごろまで操業が続くなど、県内有数の産地として栄えた。

 企画展は、カイコのさなぎを原料にした漢方薬「冬虫夏草」の研究開発に取り組む「にちはら総合研究所」(津和野町枕瀬)が地域の歴史を掘り起こそうと開催した。

 会場には繭と生糸の実物を用意し、実際に手触りを楽しめるほか、カイコの幼虫や成虫の精巧な模型、生糸の生産方法を解説する資料も展示し、養蚕を多角的に理解できるように工夫を凝らした。冬虫夏草の製造法を伝えるパネルもある。

 同研究所研究開発部の木村真二さん(38)は「かつてこの地で盛んだった養蚕の歴史をはじめ、カイコが薬にもなるということを多くの人に知ってほしい」と来館を呼び掛けた。

 入館は有料だが、津和野町民は無料。毎週月曜日は休館。

2018年6月8日 無断転載禁止