大田・三瓶山北の原 姫逃池「群落」 住民や県、市が除草

姫逃池のカキツバタ(手前)を守るため除草作業に励むボランティアら
 県指定の天然記念物で、島根県大田市三瓶町の国立公園・三瓶山北の原にある「姫逃池(ひめのがいけ)のカキツバタ群落」で10日、恒例の除草作業があった。県西部を震源とする地震で大きな被害を受けた三瓶地区で、地元住民や観光客に親しまれる景勝地。今後もより多くの人々に訪れてほしいと、ボランティアら参加者約80人が保全活動に力を注いだ。

 姫逃池のカキツバタは、見ごろとなる5月末には2千本を超える花が池を彩った。作業は6月の環境月間の一環として、県、市、県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)、地元の環境保全団体などが実施主体となり、2005年から毎年、ボランティアらと一緒に取り組んでいる。

 参加者は、カキツバタに光を当たりやすくするため、周辺に生えるヨシなどを、手にした鎌で丁寧に刈り取った。池に浮かぶ浮島の周りでは、水に漬かり、スイレンなどを刈った。

 4月の地震からの復旧を目指す三瓶で、今年も大勢の観光客を迎えた同群落。県自然環境課の森脇幸課長は「シーズン中は多くの方に美しい風景をめでていただいた。来年もまた、この景観が守られるようにしたい」と力を込めた。

 また、三瓶山北の原では20年、全国植樹祭の開催も決まっている。環境省の自然公園指導員などとして長年、自然解説や美化活動に携わる岩谷由美子さん(70)=大田市久手町=は「今後一層、多くの人の目が三瓶に向く。外来植物の除去など、継続的な活動で景観を守り続けていきたい」と述べた。

2018年6月12日 無断転載禁止