女子ログ 親愛なる友人へささぐ

 わが家には、鉢植えのバラの苗がある。初めて購入してから5年以上がたった。その苗が、ここ2、3年で随分と痩せ細ってしまい、毎年冬を越すものの花は一輪しか咲かなくなっている。

 毎年、今年は咲くだろうか…と思いつつ半ば諦めてしまう中、バラは一輪だけでも大輪の花を咲かせて私を驚かせている。

 日々の忙しさの中で、気づけば咲くバラの花を見ていると、人も同じなのだなと思わずにはいられない。人は自分の成長にどうしても気づけない。周囲を見てうらやみ、そして自分のふがいなさを嘆く。

 しょせん隣の芝生は青いのだ。見えない所でコツコツと努力を重ね、紆余(うよ)曲折し、これでいいのかと、不安と闘いながら毎日をただ繰り返す。何度も同じことを繰り返し、本当に自分は成長しているのかと悩み続ける。目に見えるものが何もなく、自分の手の中につかめるものがない中で、それでも私たちは日常を繰り返していくしかない。

 たとえ目に見えるものがなく、自分の成長を手に実感することができなくても、日々の積み重ねも経験も無駄なことは何一つない。自分を信じることが一番難しいのかもしれないが、せめて未来は明るいと信じよう。一輪でも大輪の花を咲かせるこのバラのように、いつか私たちも自分の花を咲かせられる日が来ると信じ続けよう。

(松江市・アスチルベ)

2018年6月13日 無断転載禁止