きらめく星 りゅう座

暗い夜空に竜の姿探して

りゅう座とその周辺=5月20日、出雲市知井宮(いずもちいみや)町で撮影(さつえい)
 北の空でひしゃくの形に並(なら)んでいる北(ほく)斗(と)七(しち)星(せい)、おおぐま座(ざ)の目(め)印(じるし)です。そのひしゃくの先の二つの星を結んで5倍延(の)ばしたところには北極星(ほっきょくせい)があります。いつも真北にあって動かない星で、ほかの星はこの周りを回っています。北極星からも小さなひしゃく形に星をつなぐことができ、これがこぐま座です。

 北斗七星と北極星の間には、りゅう座という星座があります。特に明るい星はありませんが、写真のように、四つの星で形作る竜(りゅう)の頭があり、それに続くくねくねとした胴体(どうたい)としっぽが、おおぐま座とこぐま座の間に割(わ)って入っています。

 りゅう座のしっぽ近くにはトゥバンという控(ひか)えめに光る星があります。トゥバンは5000年前には真北の空にあって動かない星、つまり北極星でした。

 夜通し空をながめていると星が時間とともに動いているのが分かりますが、これは地球が南北の軸(じく)を中心に回っているからです。この回転軸は2万6000年という長い周期で、ちょうど止まりかけのコマのようにふらついていることが分かっています。

 このため、地球から見て星の動きの中心となる北極星は、時代とともに変わっていくのです。5000年前といえば、日本では縄文(じょうもん)時代、エジプトではピラミッドが造られた時代です。そのころ北極星の役割(やくわり)を果たしていたのは、りゅう座の星でした。

 ところで、りゅう座の頭にあたる四つの星の中には相当暗い星もあるので、この四角い星の並びが見えたら、そのときの空の状態(じょうたい)はかなり良いといえます。写真を撮影(さつえい)したときは、近くに街明かりがありましたが、竜の頭がしっかり見えていました。みなさんも月の出ていない暗い夜空で、熊(くま)の親子の間にいる竜の姿(すがた)を探(さが)してみてください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年6月13日 無断転載禁止

こども新聞