セネガルに関心持って 松江高専留学生・サリューさん

セネガルと日本の試合を心待ちにするカン・サリューさん=松江市西生馬町、松江工業高等専門学校学生寮
 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本が24日(日本時間25日)、セネガルと対戦する。松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)の電子制御工学科で、ロボット技術を学ぶセネガル人留学生のカン・サリューさん(21)=4年=は「素晴らしい試合をして、両国が決勝トーナメントに進んでほしい」とエールを送りつつ、セネガルの現状や国民の温かさにも関心を持ってほしいと願う。

 日本の半分の国土に約1500万人が暮らすセネガル。ロボットに興味があったサリューさんは2016年に来日し、17年に松江高専に入学した。日本のロボットや関連技術を紹介し、母国の技術水準を高めるのが夢で「会社を設立して日本とセネガルの縁結びをしたい」と意気込む。

 セネガルで「しない子はいない」ほどサッカーは盛んで、自身も松江高専サッカー部でボールを追う。日本の初戦は寮で見守り、母国もポーランドを下して友人と喜び合った。

 対戦が迫り、セネガル料理を紹介する番組が日本でも流れ「知ってもらえるよい機会」と喜ぶ。ただ、島根で暮らすセネガル人はわずか3人で、鳥取に至っては0人。身近な国とは言えず「どこにあるの、と聞かれる」と苦笑する。

 失業率は10%近く、科学技術がまだ発達していないのが課題だ。内政は安定しているが、過去に南部カザマンス地方で反政府勢力と政府軍が衝突し、長く混乱した経緯がある。

 一方、民心の温かさがお国自慢だ。セネガルを代表する言葉は「テランガ」。他人を温かく迎えるという意味で、貧富を問わず誰もが実践するという。「セネガルで最も大事な言葉。そんなお国柄だと知ってほしい」と訴える。

 25日は友人と寮で観戦する。「とても楽しみ。できれば同点がいい。どちらも決勝トーナメントに進むのが理想です」と笑う。日本の「おもてなし」と、セネガルの「テランガ」。ともに相手を思いやる両国の対戦結果はいかに?

2018年6月23日 無断転載禁止