女子ログ 盆 栽

 私が子供の頃は、おじいちゃんの趣味の代名詞のようだった盆栽。最近は海外で大人気だそうです。

 埼玉県に住む友人に誘われて、さいたま市の大宮盆栽美術館へ行ったことがあります。日本の盆栽は平安時代に唐から伝わり江戸時代に大名屋敷の植木職人によって大きく発展しましたが、関東大震災の後、栽培に適した場所を求めて東京の職人たちが大宮に移住したそうです。

 美術館の周りに大宮盆栽村とよばれる地域があり、今でも数軒の盆栽園があります。辺りの家も庭がきちんと手入れされていて、道路を歩いているだけで優雅な気分になりました。美術館の作品はどれも素晴らしく、絵画や彫刻を眺めるようです。違うところは、何年も何十年、何百年にもわたって職人たちが手をかけ形作ってきた、自然ではありえない幹や枝などの曲がりや伸び、そしてそれがまだ変化の途中で終わりがないというところです。

 じっくり盆栽を鑑賞したのは初めてのことでしたが、丁寧な手入れによって保たれている人工物に心を打たれました。おじいちゃんの趣味というより、時間と手間のかかるぜいたくな趣味だとよく分かりました。

 時を丁寧につなぐことは素晴らしい結果を生み出す、それを改めて学んだ気がします。毎日生活に追われて過ごしていることがもったいなく思えてきました。

  (出雲市・もとわ)

2018年6月27日 無断転載禁止