きらめく星 月の明るさ

昇(のぼ)る満月=2016年5月22日、出雲市斐川町(いずもしひかわちょう)で撮影(さつえい)
 満月は半月の10倍にも

 夜は暗いものですね。でも、夜空の暗さは日や時(じ)刻(こく)によって違(ちが)います。それは月の明かりに影響(えいきょう)されるからです。

 もし街(まち)明かりがなければ、月が出ていない夜は本当に暗く、星がよく見えます。ところが、半月(はんげつ)ぐらいの月が出ていると、月の明かりが星の光をかき消してしまうため、星が見えにくくなります。

 さらに満月(まんげつ)前後だと夜はもっと明るくなって、その光で自分の影(かげ)がくっきりとでき、本に書かれた文字が読み取れるほどになります。満月の明るさは半月のざっと10倍もあります。満月は半月の倍の大きさなのに、明るさは何倍にもなるとは不(ふ)思(し)議(ぎ)ですね。

 月は太陽に照(て)らされて光っています。詳(くわ)しくいうと月の表面は、「ウサギの餅(もち)つき」に見える黒っぽい部分も、それ以外の白っぽい部分もすべて、ざらざらした細(こま)かい砂(すな)に覆(おお)われていて、その砂が太陽の光を反射(はんしゃ)しています。ただ、半月と満月では、太陽から月への光の当たり方が異(こと)なります。

 半月のときには、丸い月の横から太陽の光が当たっているため、月の表面を覆う砂粒(すなつぶ)のそれぞれに影ができます。つまり、半月の光っている部分には、実は目に見えない小さな影が無数にあるのです。

 一方、満月では太陽の光が月の正面から当たるため、表面の砂には半月のときのような細かい影はできず、光をまともにはね返します。だから、満月はうんと明るいのです。この違いは、粗(あら)い紙やすりなどを懐中電灯(かいちゅうでんとう )で、横から照らしたり、正面から照らしたりすると確(たし)かめることができます。

 本当にそれほどまでに月の明るさが変わるのか、天気がよい夜に外へ出て体験してください。明日、6月28日が満月です。もちろん、その後もほぼ1カ月ごとに満月はめぐってきます。

 ◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年6月27日 無断転載禁止

こども新聞