益田・無人駅舎活用しパンカフェ 開店前から行列も

無人駅舎を改装したパンカフェで、焼きたてのパンを購入する来店者
 JR山陰線の無人駅、石見津田駅(島根県益田市津田町)の駅舎を活用し、地元産の食材を使ったパンを提供するカフェ「ほっとひとえき パンカフェH♥T(はぁと)」が人気を集めている。益田市安田地区の地域自治組織・安田地域づくり協議会(沢江佑三会長)が地産地消や住民間の交流促進を目的に開設。1日400個を完売する日もあるなど盛況で、無人駅舎がにぎわいを生み出している。

 市がJR西日本から無償譲渡を受けて所有する無人駅舎活用などの構想が、総務省の2017年度「地域の暮らしサポート実証事業」に採択された。補助金2578万円を活用して駅舎を改修。同協議会が市内の社会福祉法人と連携し、地区の高齢者を対象にした買い物支援バスの運行に取り組むとともに、カフェを4月に開設し、運営を担っている。

 カフェは毎週木~日曜日の4日間、午前11時から午後3時まで営業し、元市職員2人を中心に女性3人で切り盛りしている。地元産のエリンギや卵などを使った菓子パンや食パンなど25~30種類を用意し、値段は1個130~320円。飲食できるテーブルやカウンターも設置し、地元住民ら大勢の客が訪れ、開店前から行列ができることもあるという。

 無人駅の様変わりに、同協議会の沢江会長(71)は「駅舎を地産地消や地域の経済循環の拠点として生かし、にぎわいを呼び込みたい」と意気込んでいる。

2018年6月30日 無断転載禁止