松江シティ 中国サッカーL前半戦終了 守備の厚み増し安定

競り合う松江シティFCのMF田平謙(右)。攻撃に加えて守備の安定度が増している=6月17日、松江市営陸上競技場
 第46回中国サッカーリーグで3季ぶりの優勝を目指す松江シティFCは、前半戦を9連勝で首位ターンした。攻撃力に加えて守備が安定し、攻守のバランスが向上した。2020年のJ3参入に向け、今季のJFL昇格を見据えると、厳しいプレスへの対応力が後半戦の課題となる。

 「チームでやるべきことができた」。6-0で快勝した第5節の後、田平謙主将が手応えを口にした。前線からのプレスや素早い攻守の切り替えを90分間貫き、シュートを1本に抑えたからだ。

 前半9試合で失点は3。打たれたシュートが1試合平均3.4本と、ピンチの芽を早めに摘む意識が大きい。

 ともに新加入で、中央の下村尚文、右サイドの田中優毅が4バックの最終ラインに加わったのも大きい。身長180センチの下村は対人に強く、昨季苦しんだセットプレーで活躍。Jリーグ経験がある田中は、運動量と的確なコーチングが光る。

 守備力のアップにより、相手ゴールに近い位置で球を奪い、守備の形が整う前に攻める回数が増えた。

 総得点は38、1試合平均4.2点。昨季の同4.6点と比べて遜色ない。昨季はエースが総得点の4割を稼いだのに対し、今季は最も多い8点のFW酒井達磨が全体の2割。特定の選手に偏らず、計12選手がゴールし、厚みが増した。

 後半戦の課題はプレスへの対応だ。第9節は三菱水島FC(岡山)のプレスに慌て、パスミスや判断ミスで2失点。田中孝司監督は「状況に応じた個々の判断力のレベルはまだ低い」と話す。

 J1長崎に惜敗した6月の天皇杯2回戦のように、リードされても追い付く力があるだけに、前掛かりに来る相手にも自信を持ってボールをつなぐことが厳しい戦いを勝ち抜く鍵となる。

2018年7月3日 無断転載禁止