福祉用ロボスーツの効果体感 浜田・リハカレ生ら実習

腰の動きを助ける自立支援用ロボットスーツを試す学生
 最新鋭のロボット技術を医療や介護の現場で役立てようと、福祉用のロボットスーツを使った実習が4日、島根県浜田市三隅町古市場のリハビリテーションカレッジ島根であった。学生と教職員の計40人が、脳の信号を読み取って関節や腰の動きを助ける機器を装着した未来の福祉現場を体感した。

 機器は、ベンチャー企業のサイバーダイン(茨城県つくば市)が開発した「HAL(ハル)」。取次先で中国電力子会社のエネルギア・コミュニケーションズ(広島市中区)が同校に実習を提案した。

 エネルギア・コミュニケーションズの担当者がHALについて、脳から送られた信号を皮膚に貼り付けたセンサーで読み取り、装着した人の意思に従った動作ができると説明。重い荷物を運ぶ職場や介護現場で働く人の腰痛を防ぐ作業・介護支援用と、脳卒中などの後遺症で体が不自由になった患者の腕や足の関節、腰の動きを助ける自立支援用があるとした。

 医療現場で実際にHALを活用している動画を映し、患者が機器を活用してリハビリを繰り返したことで、運動機能が回復に向かった事例を紹介した。

 続いて、学生と教員が自立支援用の関節に付けるタイプと、腰に付けるタイプの2種類を試着。意識に同期したHALの動きを実感し、驚きの声を上げた。作業療法学科3年の江木幹貴さん(26)は「思い通りに関節を曲げると軽くなった。将来、役立つと思う」と話した。

 同社によると、県内では腰に付ける介護支援用のHALが2施設で導入されているという。

2018年7月5日 無断転載禁止