錦織 好サーブで逆転 3回戦はキリオス

男子シングルスで3回戦に進出した錦織圭=ウィンブルドン(共同)
 【ウィンブルドン=本紙特派員・木幡晋介】テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権第4日は5日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われた。男子シングルス2回戦で第24シードの錦織圭(日清食品)は、世界ランキング184位のバーナード・トミック(オーストラリア)に2-6、6-3、7-6、7-5で逆転勝ちし、3年連続6度目の3回戦進出を決めた。

 3回戦は第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。23歳のキリオスは、トミックと同じく右打ちのビッグサーバー。世界18位で、ウィンブルドンは2014年の8強が最高。今年1月のブリスベン国際で優勝した。

 錦織はキリオスに過去3戦全勝。直近は16年のマドリード・オープンで、6-7、7-6、6-3で逆転勝ちした。

 6日は練習会場で、リターンの確認など軽めの調整を行った。

 ▽男子シングルス2回戦

錦   織 2-6 ト ミ ッ ク
(日清食品)6-3 (豪 州)
      7-6
      7-5

 コース巧み エース24本

 錦織は「感覚が良くなっている」というサーブで、芝巧者のトミックに傾きかけた流れを引き戻し、逆転勝ちをたぐり寄せた。

 序盤は警戒していた通り、196センチの長身から放たれる多彩なサーブと低く滑るバックハンドのスライスに苦戦。第1セットを27分で失った。

 第2セット以降、ショットにタイミングが合い始め、バックハンドのストロークで押した。要因となったのはサーブの安定だった。

 試合を通じた第1サーブ成功率は64%で、成功時のポイント取得率は76%に上った。ポイントが欲しい要所でコースに決め、24本のエースを奪い、リターンミスにつなげた。

 象徴的だったのが第3セット、4-5で迎えた第10ゲーム。15-40と追い込まれ、集中力を高めた。

 サーブを読んで拾うトミックに対し、「どっちに動くか考えた」と読みを外すワイドへのスライスでエース。体の近くを狙ったフラットでリターンミスを誘ってジュースに持ち込むと、2本連続でエース。巧みに打ち分け、窮地を脱したのが大きかった。

 その後のタイブレークは終盤、ここぞの場面でのダウンザライン。錦織らしい逆境での強さを発揮した。

 芝の戦いに手応えをつかんだ様子で、自己最高に並ぶ16強進出を懸けた3回戦に臨む。

2018年7月7日 無断転載禁止