張り出し舞台を設置 アマ劇団打歌一座 通し稽古の準備整う

人力回り舞台の中央部分に張り出し舞台を設置する出演者やスタッフら
 益田市中垣内町の住民有志を中心とするアマチュア劇団で、8月に地芝居公演を開く「打歌(うつうた)一座」(岡崎晃座長)の出演者やスタッフ約20人が8日、会場となる地元の白岩神社で、公演8回目にして初めて使う装置「張り出し舞台」を、明治期の人力回り舞台の前に設置し、通し稽古の準備を整えた。

 張り出し舞台は木製で1・8メートル四方。演出上必要となるため、メンバーが手作りして用意した。参加者が、舞台との段差がなくなるように木を削るなど微調整し、舞台中央から客席に張り出す格好で設置した。

 地元の由来によると、人力回り舞台は1899(明治32)年に中垣内公会堂として完成した。舞台下にある回転軸の回し棒を4人がかりで動かして、直径約4メートルの円形部分で場面転換する仕組み。中垣内町はもともと、浄瑠璃や田舎歌舞伎が盛んな土地柄で、芝居を奉納していた。

 映画の普及などで一時廃れたが2000年、地域の貴重な財産を活用してにぎわい創出や地域の一体感醸成を図ろうと、地元有志が復活公演を開催。以後、おおむね2年に1回開いている。今年の演目は女性3人が主役の「妖怪バスターズ」で、5月13日に稽古を始めた。

 岡崎座長(71)は「出演者一同、性根を入れてやろうという気になった。多くの人に見に来てほしい」と話した。公演は8月12日午後7時開場で、地元サークルによるフラメンコの後、同8時から舞台の幕が開く。

2018年7月11日 無断転載禁止