錦織 攻めて壁突破 鋭いリターンでリズム

男子シングルス4回戦で勝利しベスト8に進出した錦織圭=ウィンブルドン(共同)
 【ウィンブルドン=本紙特派員・木幡晋介】テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権第7日は9日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われた。男子シングルス4回戦で第24シードの錦織圭(日清食品)が、世界ランキング138位のエルネスツ・ガルビス(ラトビア)を4-6、7-6、7-6、6-1で下し、節目となる10度目の出場で初の8強入りを決めた。11日の準々決勝は、元世界1位で第12シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

 錦織は右肘、ガルビスは左膝を痛め、ともに治療を受けながらプレーした。錦織は勝負どころでの鋭いリターンや粘り強いストロークが光り、約3時間半の激闘を制した。

 ジョコビッチは世界21位で、ツアー通算68勝。四大大会は12度制した。錦織は過去2勝13敗で現在12連敗中。芝では初対戦となる。

 錦織は10日、練習会場で30分間調整。右腕にテーピングを巻きながらも気にするそぶりはなく、ストロークなど動きを確認した。

ターニングポイント 第2セット タイブレーク

 高速サーブに苦しんで迎えた第2セットのタイブレーク。鋭いリターンで均衡を破り、悪い流れを断ち切ってものにした。「攻める自信がついた」と振り返った錦織。反撃ののろしを上げ、縦横無尽に駆け回って攻める本来のプレーを取り戻すゲームとなった。

 序盤からサーブにタイミングが合わず、サービスを攻略できないもどかしさがいら立ちとなってプレーに影響。第1セットを落とし、第2セットも何度もブレークポイントを握られながら、何とかキープを続けた。

 タイブレークになり「少し攻めよう」と切り替えた。守ってばかりでは状況は変わらないと判断したからだ。

 1-1。ジュースサイド(ネットに向かい右側)から置きに来たスライス気味の第2サーブを、ベースライン上で跳び上がり、バックハンドで思い切りたたいた。ストレートで深く突き刺さり、相手は当てるのがやっと。ミニブレークとした。

 サービスを2本キープした後のリターンゲーム、センターへの第2サーブも前に出てフォアで鋭く返球。相手のアウトを誘い、4連続得点で5-1とし、大勢を決めた。

2018年7月11日 無断転載禁止