奥出雲・三成愛宕祭 4年ぶり400キロのみこし復活

4年ぶりのみこしの練り歩きを心待ちにする発起人の山田孝之助さん。左が「親みこし」で右が「子みこし」
 島根県奥出雲町三成で300年の伝統を持つ夏祭り「三成愛宕祭」のパレードに今夏、重さ約400キロのみこしが4年ぶりに繰り出す。高齢化などによる担ぎ手不足で休止状態が続いていたが、住民有志らが「威勢のよいみこし巡行で伝統の祭事を盛り上げよう」と結束。町内外から担ぎ手を広く募り、8月24日夜に練り歩きを復活させる。

 三成愛宕祭は、地区内の愛宕山にある愛宕神社の祭事。若者が人々を驚かせようと一晩で紙製の城を築いた故事にちなみ、同神社近くに布に描いた「一夜城」を掲げるほか、地区中心部で太鼓や踊りなどの団体によるパレード「仁輪加(にわか)」を繰り広げる。

 みこしは17年前、祭事を盛り上げようと制作され、金色に輝く鳳凰(ほうおう)などの豪華な装飾が施してある。持ち上げるには40人は必要で、練り歩く際の交代要員を含めると計50~60人は担ぎ手を確保しないといけないという。仁輪加の一環で地元住民が担いできたが、2014年を最後に途絶えた。

 みこしの復活は、仁輪加の仕切り役を務める住民から「みこしで伝統の祭りに花を添えたい」と相談を受けた地元の自営業、山田孝之助さん(66)が発起人となり、町民有志や奥出雲町観光協会などと「三成愛宕御輿(みこし)実行委員会」を6月に結成して実現。島根リハビリテーション学院(奥出雲町三成)にも協力を求め、学生を含む計60人の担ぎ手を現時点で確保した。

 当日は約1キロを巡る予定で、山田さんは「大勢の人と交流を深め、祭りを盛り上げたい」と意気込む。重さ400キロの「親みこし」に加え、約100キロの「子みこし」の練り歩きも計画する。

 実行委は8月10日まで、担ぎ手を募集。18歳以上が対象で、参加費は千円(弁当、保険代込み)。法被などの衣装は貸し出す。問い合わせは町観光協会、電話0854(54)2260。

2018年7月12日 無断転載禁止