手作業で色合い調整 13日開幕 会場準備着々 島根県美

「高句麗江西大墓」の壁画の色合いを整える東京芸術大スタッフ=松江市袖師町、島根県立美術館
 「東京芸術大学クローン文化財展 甦(よみがえ)る世界の文化財~法隆寺からバーミヤンへの旅」の開幕を目前に控えた松江市袖師町の島根県立美術館で11日、東京芸術大の研究員らがクローン文化財の陳列作業を着々と進めた。

 中国にある世界遺産「敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)第57窟」のクローン文化財は実際の石窟を再現しており、複数のパーツに分けて運び込んだ仏教壁画を、絵柄を確認しながら慎重に組み立てた。同じく世界遺産で北朝鮮にある「高句麗江西大墓」の展示室では、四神図が描かれた玄室壁画を設置後に手作業で色合いの調整が行われた。

 会場で指揮する同大の平諭一郎特任准教授(36)は「世界の美術、文化がクローン文化財で楽しめる。小さい子でも楽しめる仕掛けも用意している」と魅力を語った。

 同展は13日に開幕し、松江市出身で同大の宮廻正明名誉教授らが開発した高度な複製技術により制作したクローン文化財など77点を展示。東京芸大、山陰中央新報社などの実行委員会が主催し8月26日まで。

 入場料は一般前売り800円(当日1千円)、小中高校生は当日のみ500円。

2018年7月12日 無断転載禁止