高く厚い天敵の壁

テニスのウィンブルドン選手権、男子シングルス準々決勝でノバク・ジョコビッチと対戦する錦織圭=11日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブ(共同)
 【ウィンブルドン=本紙特派員・木幡晋介】テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権第9日は11日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブであった。男子シングルス準々決勝で第24シードの錦織圭(日清食品)は元世界1位で第12シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。3-6、6-3、2-6、2-6で敗れた。

 ジョコビッチは四大大会優勝回数が歴代4位タイの12度で、そのうちウィンブルドンは3度制した。対戦成績は錦織の2勝13敗で、現在12連敗中。直近は今年5月のイタリア国際準々決勝で、錦織が6-2、1-6、3-6で逆転負けした。

 錦織にとってウィンブルドンで自身3度目、今大会で初めてのセンターコートでの一戦は立ち上がりから好ラリーの連続で一進一退の攻防となった。第1セットはブレークを二つ許して落としたが、第2セットは第4ゲームをブレークしてものにした。

 第3セットも打ち合いとなったが、ストローク戦で後手に回り、2ゲームをブレークされ、第4セットも3ゲームを破られた。

 ▽男子シングルス準々決勝
ジョコビッチ 6-3 錦   織
(セルビア) 3-6(日清食品)
       6-2
       6-2

 元世界1位の「攻撃的なリターン」の前に、4強入りの夢が阻まれた。ウィンブルドン初の8強に勝ち進んだ錦織は、進化を見せてきたサーブが安定するもストローク戦で苦しみ、力尽きた。

 けがから復活した元トップ5同士のぶつかり合い。コースの読みやフットワークを生かしたリターンを持つジョコビッチに対し、サービスキープが勝利の絶対条件だった。

 芝では初の顔合わせで「新しい戦いになる」と予想したように、大会を通じて安定していたサーブの出来はこの日も悪くなかった。

 ただ、これまでの試合とは違い、速く、深いリターンでストローク戦で主導権を握られたのが痛かった。4回戦までウィナーや相手のミスショットを誘ったストロークはことごとく拾われ、第1セットを奪われた。

 第2セットはギアを上げ、第4ゲームをブレークして奪い返したが、相手は錦織のショットにリズムが合ってきた。

 第3セットは第5ゲームにブレークポイントを握ったがものにできず。集中力が切れたかのように、その後の3ゲームを連取され、失った。

 第1ゲームをブレークして流れをつかみかけた第4セットも、すぐにブレークバックされた。その後もジョコビッチのミスはほとんどなく、1ゲームをキープするのが精いっぱいだった。

2018年7月12日 無断転載禁止