トンガに鍵盤ハーモニカ寄贈 島大附属中生徒会 新たな交流心待ち

鍵盤ハーモニカの発送作業を行う生徒会のメンバー
 島根大付属中学校(松江市菅田町)の生徒会が、国際貢献の一環で、南太平洋のトンガ王国に鍵盤ハーモニカを寄贈する。現地で活動する同校出身の青年海外協力隊員の話を聞き、県JICAデスクを通じて実現した。生徒たちは願いがかなって喜び、現地の学校との新たな交流を心待ちにしている。

 発案したのは、生徒会副会長を務める3年の黒谷準さん(14)ら6人。2016年10月から、トンガ国内で青年海外協力隊として音楽を教える山名瑞穂さん(28)=松江市東津田町出身=が「子どもたちに楽器で歌や音楽を楽しんでほしい。鍵盤ハーモニカを届けてもらえないか」と県JICAデスクに持ち掛けたのが始まりだった。トンガ王国の人口は約11万人で、楽器は高価で買えないという。

 こうした中、海外支援を公約に掲げて生徒会役員になった黒谷さんが「自分たちにできる活動はないか」と県JICAデスクに相談。山名さんが同校出身である縁で、トンガへの鍵盤ハーモニカ寄贈を決め、5月下旬に校内に専用の回収ボックスを設置した。

 最初は収集に苦戦したが、全12学級を回って呼び掛けたところ、37台が寄せられた。生徒会長の岩見涼さん(15)は「みんなの気持ちが形となり、現地の人のために使われるのがうれしい」と喜び、黒谷さんは「トンガと島根大付属中学校がつながりを深めるきっかけにしたい」と願った。

 県青年海外協力隊を育てる会(田部長右衛門会長)の支援を得て13日に発送。首都ヌクアロファにある中高一貫校のクイーンサロテカレッジで活用される。

2018年7月12日 無断転載禁止