女子ログ 息子の決断

 5月、2歳半の息子と友人と3人で台湾へ行った。フライトは約2時間。1年前に沖縄旅行を経験した息子だけに、大丈夫だろうとたかをくくっていた。

 ところが、機内に入った瞬間、息子が泣き、叫びだした。「やだーー。降りるーー。バスで行くーー!」

 抱っこしても言い含めても手が付けられない。帰りの飛行機では、決定的な言葉を浴びた。「ゆうま(息子)は台湾に行くなんか言ってない!」

 心に刺さった。確かに私の願望を、息子に押しつけただけだった。すぐに「ごめんね」と謝ると、かんしゃくが治まった。2歳でも意志がきちんとあることを再確認した。

 6月に、息子同伴での東京出張が決まっていた。息子が好きな新幹線を見せたかったからだ。

 判断は息子に委ねた。毎日、行くか行かないかを聞いた。その日によって答えは違う。当日の朝、最後に聞くと「行く」と言った。

 空港では息子より自分が緊張した。機内へ入ると、驚いたことに泣かない。我慢している。一生懸命、普通にしようとしている。2歳ながらに「自分で決めたんだから」と思っているのだろう。

 子どもだからと何もかもを親が決めるのはダメなんだと悟った。自分で決めることの大切さを教えられた。子どもってすごい。大人よりずっと大人だ。

  (出雲市・かぐれフミ)

2018年7月13日 無断転載禁止