松江・地域おこし隊の2人考案 イノシシ肉ソーセージ好評

考案した八雲いのししフランクを紹介する森脇香奈江さん
 松江市地域おこし協力隊の佐藤朋也さん(41)と森脇香奈江さん(37)が、市内で捕れたイノシシ肉を使って考案したソーセージ「八雲いのししフランク」が好評だ。季節ごとに風味を変え、趣向を凝らした逸品。イノシシ肉を巡っては、肉質の管理や処理の難しさ、高価格など課題が多い中、2人は「少しでも地域貢献できれば」と期待する。

 2016年に隊員となって地域住民と関わり、イノシシ被害に困る農家や後継者不足に悩む猟友会、イノシシ肉の普及を願う生産組合の声を聞いたのがきっかけだった。

 「無駄なく消費され、関係者が抱えている悩みを少しでも解決できれば」とソーセージの商品化を提案。昨年度、八雲猪肉生産組合(松江市八雲町熊野)の協力を得て試験販売したところ、600本が売れて手応えをつかみ、本年度から季節ごとに風味を変えて販売することにした。今夏は東出雲産タケノコとみそを盛り込み、アクセントとしてサンショウを利かせた。

 「各分野のプロと課題解決に向けて動く作業に取り組むのが楽しい」と佐藤さん。食用としての活用を見据えた捕獲方法や処理方法を学びつつ、自ら狩猟免許を取得。より現場を知り、関係者の悩みを理解しようと必死だ。

 現在は秋バージョンを考案中。森脇さんは「夏バージョンと風味で違いが出せるようこだわりたい」と話した。八雲いのししフランクは八百万マーケット(松江市玉湯町玉造)で、1パック2本入り(900円)を100パック販売する。

 17年度、県内で捕獲されたイノシシは16年度比8177頭減の1万2062頭。農作物被害は深刻化しており、17年の農業被害額は前年比900万円減の5080万円に達している。

2018年7月18日 無断転載禁止