白羽広げ 優雅な舞い 津和野で鷺舞神事

羽を広げて優雅な舞を披露する鷺役
 島根県津和野町に伝わる国の重要無形民俗文化財の鷺舞(さぎまい)神事が20日、同町後田の弥栄神社や殿町通りなどであった。紅白の衣装に鷺頭(さぎがしら)を付けた2人の鷺役が白い羽を優雅に広げて舞い、見物客を魅了した。神事は27日もある。

 鷺舞は弥栄神社に伝わる古典芸能神事で、津和野城主の吉見正頼が1542年、疫病鎮護のため京都の八坂神社から山口へ伝わった舞を移入したのが始まりとされる。

 舞方、囃子(はやし)方、唄方で構成する津和野鷺舞保存会(吉永康男会長)の会員ら34人の一行が殿町通りから練り歩き、計11カ所で披露した。

 「橋の上におりた 鳥はなん鳥」「時雨の雨に ぬれとりとり」といった唄と、太鼓やかね、鼓、笛によるゆったりとした演奏の中、鷺役が長さ約110センチの板39枚で作った羽を打ち鳴らし、扇のように大きく広げた。見物客は日傘や扇子を手に、額の汗をぬぐいながら、伝統の舞に見入っていた。

2018年7月20日 無断転載禁止