地震被災者の生活再建へ 大田で「屋根パトウイーク」

被災家屋の現状や被災者の困り事を聞き取る屋根パトウイークの参加者(左から2人目)
 4月に最大震度5強の地震に見舞われた島根県大田市で、被災した屋根に応急措置をした世帯を対象に、市社会福祉協議会の職員や地区組織の代表者、ボランティアらが、雨漏りの有無や困り事を1週間かけて聞き取る「屋根パトウイーク」を実施している。被災者の生活再建につなげようと市災害ボランティアセンターが企画。23日まで続け、支援策の検討に生かす。

 被災家屋では、壊れた屋根にブルーシートを張るなど応急措置を施しているが、一時的な対応にすぎないため、各世帯をパトロールし、屋根の現状を調べようと発案した。市内約40軒を回る計画で、被災者の生活上の不安などを尋ね、心のケアも図る。

 旅館や飲食店が被災し、休業するなどした三瓶山麓の三瓶町志学地区では、参加者8人が20日、2班に分かれて6軒を訪問。雨漏りやひび割れなど家屋の被害状況を確認した。

 被災者からは、地震後3カ月がたち、徐々に落ち着きを取り戻し、近隣住民との交流が心の支えになっているとの声があった一方、金銭的な負担が重荷となり、修繕の方針を決めきれないとの不安も聞かれた。

 参加した志学まちづくり協議会の藤井好文会長は「助成制度など情報が住民に伝わりきっていない面があると感じた。関係機関が情報を共有し、金銭面や精神面での支援の在り方を考えていく必要がある」と話した。   

2018年7月22日 無断転載禁止