「五輪ネーム」再び

 名は体を表すというが、世相を映す鏡でもある。島根政経懇話会の講師として来松した富士通の中山五輪男(いわお)常務理事と先日、酒席を共にした。専門の人工知能(AI)とともに盛り上がったのが名前の話題▼こちらが察した通り、1964(昭和39)年の前回の東京五輪の年に生まれて、父親が五輪男と名付けたという。「小さい頃は友達から『ごりお』と呼ばれた」と中山氏。「すぐに名前と生まれ年を覚えてもらえる」と笑みを浮かべた▼そういえば若手の頃、五輪にちなんだ名前の記者仲間がいた。東京五輪を略した「統悟(とうご)」、最終聖火ランナーを務めた坂井義則さんと読み方が同じ「由典」…。一つ年下で平凡な名前の筆者は少しうらやましくもあった▼こうした「五輪ネーム」が再び登場するのだろうか。2度目の東京五輪の開会式まで、きょうで残り2年。新国立競技場の建設現場が報道陣に公開されたほか、競技日程の大枠も固まり、一気にムードが高まってきた▼気掛かりなのが暑さ。先週、出張で上京した際は、日中の最高気温が35度を突破した。高層ビル街は照り返しが強い上、風も通らず、体にこたえた。室内競技はまだしも、こんな状況でマラソンが行われれば、沿道の観客の体調も心配だ▼マラソンコースを含む都道では、路面温度の上昇を最大で10度ほど抑える舗装工事が進んでいるという。平和の祭典で不幸な出来事があれば元も子もない。備えあれば憂いなし。あと2年。暑さ対策を含め、準備することは山ほどある。(健)

2018年7月24日 無断転載禁止