浜田・三島ファームが地ビール製造 自社栽培のイモなど材料に

地ビール製造で麦芽を混ぜる三島淳寛社長=浜田市国分町、三島ファーム
 島根県浜田市内で野菜の有機栽培を手掛ける三島ファーム(浜田市国分町)がビールや発泡酒の製造に乗り出した。独自の醸造方法で全国から注目される石見麦酒(江津市黒松町)の島根県内では初のプロデュースで、県西部で同社に続く地ビールの生産拠点に。共に地域を盛り上げようと意気込む。

 2016年に法人化した三島ファームは約2ヘクタールの農地で葉物野菜やサツマイモなどを栽培。三島淳寛社長(44)は「原料を自ら作ることができる。強みを生かすことができる」とビール製造に乗り出した理由を語る。

 どのビール、発泡酒でも使われている麦芽、ホップ、水のほか、副原料に自社栽培のサツマイモを含め4種類のイモ、さらに島根県産の黒豆、ショウガを利用。水あめ状にして加えるサツマイモを使ったビール、発泡酒は独特の味や香りが特徴で、形がいびつで農産品として販売するには不向きなものでも利用できるメリットもある。

 醸造に乗り出すに当たって相談したのが、専用のビニール袋を使った独自の醸造方法で小規模生産を可能にした石見麦酒だった。新たな生産拠点を探していた同社の思惑とも一致し、技術指導も受け、今年1月に発泡酒の醸造免許を取得。石見麦酒ブランドの生産(OEM)に加え、自社ブランド「穂波」の6種類のビール、発泡酒の製造、販売にこぎ着けた。

 1本540~550円(税込み)で地元スーパーや道の駅への出荷が今月スタート。数百リットルのステンレスタンクを使った一般的な醸造方法と比べ、生産量は1回当たり130~150リットルと少ないが、その分、地域ニーズに応じた商品開発や需要の掘り起こしなどで小回りが利くのが強みで、三島社長は「ナシや西条柿などを使ったビールの製造も試してみたい」と意欲を燃やす。

2018年7月25日 無断転載禁止