万葉集への理解深めて 益田・万葉公園 「歌板」にQRコード貼付

歌板にシールを貼り付ける中学生
 益田市高津町の県立万葉公園がこのほど、万葉集の長歌や短歌を紹介する園内設置の「歌板(うたばん)」に、QRコード付きのシールを貼り付け、リンクフリーの万葉集紹介サイトにアクセスできるようにした。歌に詠まれた草花や現代語訳を紹介し、万葉集への理解を深めてもらう狙いがある。

 歌板は高さ約1・5メートルで、一辺が50センチほどの五角形の板面に、益田市ゆかりの万葉歌人・柿本人麻呂らの歌を掲載している。東京ドーム10個分、48・4ヘクタールの園内に、170枚が設置されている。

 同公園管理センターの野村茂浩所長(57)が、「歌板があっても読んでもらえていない」と、言葉が難解で取っつきにくいイメージがある万葉集や、公園に親しんでもらおうと3月から準備していた。

 シールは約100種類あり、スマートフォンなどのカメラでQRコードを読み込んでサイトに接続すると、万葉植物の写真とともに『「思ひ草」はナンバンギセルという植物のこととされる』といった説明文、歌が詠まれた背景、歌の意味が出てくる。

 職場体験で公園を訪れ、シールを貼り付けた益田市立東陽中学校2年、井上楓杏(ふうあ)さん(13)は「公園は来園者に喜んでもらうためのさまざまな工夫を凝らしていると分かった。多くの人に万葉集の世界に触れてほしい」と話した。

2018年7月25日 無断転載禁止