きらめく星 早朝の皆既月食

皆既月食直前の様子=2014年10月8日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
28日が今年2度目の機会

 月は太陽に照らされて光っていますが、太陽、地球、月の順で一直線に並(なら)んだときには、地球が太陽の光をさえぎり、月の表面を地球の影(かげ)が覆(おお)います。これが月食(げっしょく)です。特に、地球の影に月が完全に隠(かく)された場合を皆(かい)既(き)月食といいます。最近では1月31日に皆既月食がありましたが、山陰(さんいん)では天気が悪く、残念ながらほとんど見ることができませんでした。

 しかし、今年はもう一度、皆既月食を見るチャンスがあります。それは7月28日の早朝に起こります。今回は、南西の空の低いところに見えている満月(まんげつ)がだんだんと欠けていって皆既月食になり、その状態(じょうたい)のまま沈(しず)んでいきます。

 山陰での見え方は、まず午前3時24分に月が欠け始めます。その後月食が進行するとともに、夜明けに向けて空が少しずつ明るくなっていきます。4時10分ごろになると、月は7割(わり)程(てい)度(ど)欠けて、かなり地平線に近づきます。

 ところで、当日は地球に接近(せっきん)中の非常(ひじょう)に明るい火(か)星(せい)が、月のそばに見えています。日の出まで1時間ほどあるので、空にはまだ暗さが残り、細くなった月と赤い火星の並んだ様子が、見事な眺(なが)めになるでしょう。

 いよいよ4時半には、皆既月食になります。皆既月食は月が完全に地球の影に隠されるといいましたが、地球の空気で屈折(くっせつ)した太陽の光に少しだけ照らされて、赤く見えることがよくあります。ただし、今回は空がずいぶん明るくなってきていますので、そんな赤い月が見えるかどうか、見えたとしていつまで見え続けるかは、そのときになってみないと分かりません。これはもう自分の目で確(たし)かめるしかないですね。

 早起きして、大人と一緒(いっしょ)に西の開けた場所で見ましょう。もし双眼鏡(そうがんきょう)があれば、より観察しやすくなります。

 ◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年7月25日 無断転載禁止

こども新聞