松江・武家屋敷 100年前の姿に 1日リニューアルオープン

100年前の姿に復元され、8月1日にリニューアルオープンする「武家屋敷」=松江市北堀町
 松江市北堀町の市指定文化財「武家屋敷」の大規模改修が終わり、8月1日にリニューアルオープンする。着工後に間取りを改変した痕跡や家相図が見つかり、約100年前の姿への復元が実現。改修前は屋外からの観覧のみだったが、建物内部にも入れるようになり、江戸時代の情景がよみがえる。当日は関係者による式典後、午前10時から無料で一般公開する。

 国宝・松江城天守近くの塩見縄手沿いにある武家屋敷は、約280年前に建てられ、江戸時代に500~1千石程度の藩士が住んだ貴重な建物。1733年の大火で焼失後に再建され、江戸中期の面影を今に伝える。長屋門や母屋からなり、1969年に市が個人所有者から譲り受けた。

 老朽化に伴う大規模改修は、市が2016年夏に着手した。当初は文化財指定した1970年の状態に修繕する予定だったが、市文化財保護審議会委員が柱や梁(はり)などに残るくぎの種類やほぞ穴を調査した結果、1905(明治38)年ごろの間取りが判明。明治時代と推測される家相図も見つかり、工期を延長して改修を進めてきた。

 母屋の面積は221平方メートルで、部屋数は14。縁側や小間を減築する一方、新たに確認できた台所内のかまどを復元するなどし、公私を分けた武家の厳しさを示す、来客用の表側と私生活用の裏側の造りの違いも見どころの一つとなっている。3千平方メートルを超える敷地内には時代衣装の貸出店もあり、屋敷内で記念撮影ができる。

 2日以降の開館時間は午前8時半~午後6時半。入館料は大人300円、小中学生150円。

2018年7月27日 無断転載禁止