大山山麓の至宝展29日開幕 鳥取県知事ら都内で見どころPR

企画展をPRする平井伸治知事(中央)や春日大社の花山院弘匡宮司(右)ら
 鳥取県中西部で作刀され、春日大社(奈良市)で見つかった日本刀「古伯耆物」などを展示する「大山山麓の至宝」が29日から米子市中町の同市美術館で始まるのを前に、平井伸治知事らが27日、東京都内で共同記者会見を開いた。重要無形文化財の刀などを並べ、たたら製鉄と刀剣製作の過程などを紹介する、展示の見どころをPRした。

 大山開山1300年祭の一環として、8月26日まで開催。現在の県西部に当たる伯耆国で、日本刀の最高傑作とされる国宝「太刀 銘 安綱」などを打った平安時代の刀工・伯耆安綱作の3振など103点を展示する。

 記者会見では、春日大社の花山院(かさんのいん)弘匡宮司が、1939年に見つかった古伯耆物について「奉納されていたため、ほとんど劣化していない」と強調。「打っていた安綱の息遣いまで伝わる最古級の希少な太刀だ」と太鼓判を押した。

 刀匠の川崎晶平さんは「刀を磨き上げて鑑賞するのは日本独自の文化。ガラス越しに展示される美術館では、目線を刀と並行にすると波紋などがよく見える」とアドバイスした。

 平井知事は、大山山麓では産出した砂鉄を使った、たたら製鉄が盛んだったことから、伯耆国で多くの名刀が生まれたとし、「ぜひ企画展にお越しいただき、美しさに触れてもらいたい」と呼び掛けた。

2018年7月28日 無断転載禁止