デザイナー・濱田さんの ファッション特別展開幕、石見美術館

作品(手前)が展示された会場で、制作時の思いを語る濱田明日香さん(中央奥)
 ベルリンを拠点に活動するデザイナー・濱田(はまだ)明日香さんのファッションレーベル「THERIACA(テリアカ)」の特別展「THERIACA 服のかたち/体のかたち」が27日、島根県益田市有明町の県立石見美術館で始まった。初日は濱田さんによるオープニングトークがあり、ソファや鍵穴、バレーボールといった身近な物の形に着想を得て制作した作品への思いを語った。

 濱田さんは2014年、英・ロンドンの大学在学中に、「万能解毒剤」を意味するテリアカを立ち上げ、丸や四角といった幾何学的な形を服にしたコレクションを発表している。特別展は、同館の広田理紗主任学芸員(36)が1年前から濱田さんと準備。新作を含め51点の服を、家の骨組みを模した木材からつり下げるなど趣向を凝らして展示した。

 濱田さんは、広田さんの質問に答える形で「原型(服を作るための土台となる型)に沿った形ではなく、物の形状にアイデアをもらい、素材に留意しながら制作している」と自身の創作活動を説明。「服には動きやすさ以外の面白さがたくさんある。展示品を見て驚いてもらえたらうれしい」と述べた。

 会場には約30人が訪れ、濱田さんの話に耳を傾け、作品を鑑賞した。1級建築士でインテリアプランナーの児玉憲一さん(59)=京都市=は「体になじむ服から一線を画している、という考え方を聞けて、参考になった」と話した。

 同展は9月9日まで。有料。

2018年7月28日 無断転載禁止