ケララ州に日本語教員派遣 島大採用の清水さん 松江市長に抱負

インド南部・ケララ州への派遣前に意気込みを語る清水美希さん
 インド南部・ケララ州からのIT人材の受け入れ促進に向け、中海・宍道湖・大山圏域の産官学でつくる実行委員会が8月、現地に日本語教員を独自に派遣する。構成団体の島根大が新たに特任助教として採用した清水美希さん(33)=愛知県出身=が、コチ理工大など州内の3大学で日本語の授業を行い、圏域内の企業で学生がスムーズに就業できるよう支援する。

 清水さんは三重大を卒業後、一般企業を経て、南米パラグアイの学校で小中高生に日本語を指導。今年2月まで、青年海外協力隊員としてインド・デリーの幼小中高一貫校で日本語授業を担当した。

 実行委が島根大に委託するかたちでケララ州に派遣し、3年をめどに勤務。コチ理工大に研究室を設け、ラジャギリ工業技術大やSCMS工業技術大でも授業を担当し、IT専攻の学生に日常会話などを教える。

 実行委事務局がある松江市役所をこのほど訪れた清水さんは、日本語を学ぶ過程で日本の文化や慣習に対する理解も深まると説明。「経験を生かし、まずは日本や松江に関心を持ってもらうことから始めたい」と抱負を述べ、松浦正敬市長から激励を受けた。

 実行委は毎年1月にケララ州のIT技術者や理工系学生を圏域内の企業で受け入れるインターンシップ(就業体験)を実施。これまでに3社で4人の採用に結び付き、IT業界の人材不足が常態化する中、さらなる拡大を見込む。

2018年7月28日 無断転載禁止