「大山山麓の至宝」展が開幕 米子市立美術館

開幕した「大山山麓の至宝」展で、大山ゆかりの太刀の解説に聴き入る関係者=米子市中町、市立美術館
 大山開山1300年祭の特別企画「大山山麓の至宝」展が29日、鳥取県米子市中町の市立美術館で開幕した。平安時代の名高い伯耆国の刀匠・安綱(やすつな)が全霊を込めた太刀3振りを中心に展示され、日本の精神美を具現化した大山ゆかりの刀剣が来場者を魅了している。8月26日まで。

 同祭実行委員会などが主催し、安綱在銘の太刀や安綱作と目される奈良県・春日大社蔵の国内最古級「古伯耆」、津和野藩主が大神山神社に奉納した「短刀銘備州長船住兼光(おさふねじゅうかねみつ)」(重要文化財)など11振りが並ぶ。平成時代の様式を表し、優美なそりが特徴の「太刀銘安綱」(同)も逃せない。

 良質な鋼を産出し、名刀を生み出した伯耆国のたたら文化なども紹介する会場には日本刀ファンの姿もあり、刀工の極限の技に感嘆した。米子市錦海町の自営業、鐘築直子さんは「妖しい美に引き込まれそう」。同館の青戸貴子統括学芸員は「安綱の3振りがそろうのはまれ。ぜひ、間近で見て」と来場を呼び掛けた。

 開幕式には平井伸治知事や松村順史実行委会長、伊木隆司市長ら関係者約50人が出席。東京国立博物館の酒井元樹主任研究員の解説に聴き入った。

2018年7月30日 無断転載禁止