息災祈り 真夏の墨付け 松江・片江で恒例「虫干し神事」

住民の顔に墨を塗る女性(左)
 松江市美保関の片江地区で29日、夏恒例の「虫干し神事」があり、住民がお神酒で溶いた縁起物の墨を頬や額に塗り付け合い、無病息災を祈った。

 片江地区では毎年、魔よけとして顔に墨を塗る「墨付け」の神事が正月と夏の2度ある。夏は、みこしなどを虫の害やかびから防ぐ「虫干し神事」に合わせて営んでいる。

 法被姿の男衆が2基のみこしを担いで方結(かたえ)神社を出発。「チョーサダー、チョーサダー」と威勢のいい声を上げながら地区を練り歩き、同行した墨付け役の女性が玄関先の住民や沿道の見物客の顔に、次々と墨を塗り付けて回った。

 墨は多く付くほど御利益があるとされ、進んで顔を差し出す人がいる一方で、必死に顔を背けて逃げ回る子どももおり、地区は笑顔と歓声に包まれた。

 神事のリーダーを務めた宮崎益秀さん(68)は「少子高齢化で年々参加者が減る中、今年も無事開催でき、良かった」と話した。

2018年7月30日 無断転載禁止