雲南・三刀屋中に永井隆博士コーナー 学習活動進む

永井隆博士に関する写真パネルに見入る三刀屋中学校の生徒
 長崎で被爆しながら負傷者救護に尽力し、平和の大切さを説いた島根県雲南市三刀屋町出身の医師、故永井隆博士を顕彰する永井隆記念館(雲南市三刀屋町三刀屋)の一時休館に伴い、三刀屋中学校(同)が記念館の所蔵品を借り受け、玄関ホールに「永井隆博士コーナー」を設けた。生徒が博士の文章を読んだ感想文も展示するなど、学習活動が進んでいる。

 永井隆記念館は老朽化に伴う建て替え工事で、5月末から休館中。市は2020年春までのリニューアルオープンを目指す。三刀屋中学校は再開館までの間、資料を有効活用するため、市教育委員会と記念館に依頼して博士の写真パネルなど100点を借りた。

 中には、博士が被爆後、長崎で闘病中に古里の島根や全国各地から寄せられたお見舞いに対し、お礼を書いたはがきの写真が多くある。三刀屋中学校では、全校生徒178人がはがきを読んだ感想文をまとめ、そのうちの46点も並べた。

 3年生の遠藤陽菜さん(14)は、水戸市の女子中学生宛てのはがきから「若者に目標を持って生きてほしいという博士の願いが伝わってくる」と記し、「白血病で苦しい中でも他人を思いやる姿がすごい。その姿勢を学びたい」と話した。

 同校の白石睦校長(58)は、博士が説いた如己(にょこ)愛人(なんじのごとく人を愛す)の言葉などを挙げ「感性豊かな生徒たちに生きるヒントを見つけてほしい」と望む。

2018年7月30日 無断転載禁止