伯備線27日ぶり全線再開 沿線関係者 やくも到着を歓迎

横断幕や小旗を掲げ、岡山発の下り特急「やくも」を出迎える関係者ら=1日午前8時38分、鳥取県日南町生山、JR生山駅
 西日本豪雨で被災し一部区間の運転を見合わせていたJR伯備線が1日、7月5日以来、27日ぶりに全線再開し、JR米子支社は特急「やくも」(岡山-出雲市)や寝台特急「サンライズ出雲」(東京-出雲市)を含む全列車の通常運行を始めた。不通の期間中、入り込み客減の影響を受けた沿線の関係者は、帰省客らが集中する盆前の再開を歓迎。陰陽を結ぶ大動脈の全面復旧に再起を懸けた。

 伯備線は豪雨で線路への土砂流入や変電所水没の被害を受け、7月5日夕から倉敷-伯耆大山間で運転を見合わせた。その後、不通箇所は徐々に解消。最後に残っていた豪渓-上石見間の復旧も完了した。

 27日間の不通は民営化以降、伯備線では最長。当初は8月中旬の全線再開見通しだったが、復旧が順調に進み約2週間前倒しした。

 沿線の生山駅では、地元の鳥取県日南町や隣接する島根県奥出雲町の関係者ら約60人が、やくもの運転再開を祝福。「おめでとう」と書かれた横断幕や小旗を掲げ、午前8時台に停車する上下各1本を出迎えた。

 日南町の増原聡町長は「盆に間に合うか心配した。再開は大きな喜び」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。18日開幕の全日本中学生ホッケー選手権大会の会場になる奥出雲町の勝田康則町長も「生山駅は特急が利用できる最寄りの駅。運転再開をてこに観光客増を図りたい」と意気込んだ。日南町観光協会職員は「がんばれ!木次線」の横断幕も掲げてエールを送った。

 米子支社によると、運転見合わせ期間に特急を含む計1290本が運休・部分運休し、約9万8千人に影響した。

2018年8月2日 無断転載禁止