犬猫にも熱中症対策を 日中避け散歩 常に水分補給

地面の温度が下がった夜間に犬を散歩させる女性=松江市上乃木10丁目、松江総合運動公園
 連日の酷暑は犬猫にもこたえる。飼い主の意識は年々高まっているが、野外でつないでいた犬が体調を崩した例が出ている。人間同様、最悪の場合は死に至るだけに、獣医師らは常に水分補給できる環境を整えるなどの対策を呼び掛ける。

 日が落ちた7月31日夜の松江総合運動公園(松江市上乃木10丁目)。「暑いので日中は歩かせない」。1歳のトイプードルを連れた松江市浜乃木4丁目のパート女性は言った。

 山陰両県の動物病院は、記録的猛暑だった2010年に熱中症の犬猫が相次ぎ注意喚起を強化。エアコンの使用や日中の散歩を避けるよう伝えており、熱中症で運び込まれる事例は多くないという。飼い主も対策を施しており、ジュンテンドー出雲南店(出雲市塩冶町)では、熱を放出するアルミ製の猫用ベッドの売れ行きが好調だ。

 ただ、体調を崩すペットは少なからずいる。松江市内では、暑さで嘔吐(おうと)した犬や散歩で肉球をやけどした犬が出た。あかいどうぶつ病院(米子市中島2丁目)には、野外につながれたまま長時間放置され、後ろ足が立たない症状になった犬が運び込まれたとし、赤井潤院長(49)は「災害とまで表現される今季の暑さを甘く見てはいけない」と訴える。

 のなか動物病院(松江市浜乃木2丁目)の野中雄一院長(39)は「予防に勝る対策はない」と強調。常に水が飲める状態にし、自動車に乗せる場合はカーエアコンの風当たりを確認するのが必要とする。よだれが多く出るのは要注意のサインで「太い血管が通っている首を冷やして水分を与え、早めに相談してほしい」とした。

2018年8月3日 無断転載禁止