御便殿 文化財紹介施設に 浜田市 開府400年向け整備方針

浜田市が2019年の浜田藩開府400年に向けて、展示施設としての活用を検討している御便殿
 浜田市が6日、2019年に迎える浜田藩開府400年に向け、同市殿町の城山公園近くにある歴史的建造物「御便殿」を、浜田城や北前船の関連文化財を紹介する施設として整備する方針を市議会総務文教調査会で明らかにした。パネル展示が中心で、費用は約8200万円。開府400年記念式典の開催を予定している同年10月までの活用開始を目指す。

 御便殿は1907(明治40)年、東宮殿下(後の大正天皇)が山陰へ行啓する際の宿泊施設として建築され、木造平屋で延べ床面積は545・65平方メートル。市は2006年、市内の歴史の継承などに活用する目的で、建物を所有していた宗教法人から寄付を受けた。

 市の案では、浜田城や城下町の成り立ちのほか、江戸時代の北前船寄港地として今年5月、関連文化財が日本遺産に追加認定された外ノ浦(浜田市外ノ浦町)について、主にパネルで解説する。山間部で盛んだったたたら製鉄の歴史も紹介する。

 建物の改修は必要最小限にとどめる方針で、整備費には浜田自治区の地域振興基金やふるさと寄付などを活用する。入館料は一部の部屋を除いて無料で、開館日は、年間約300日と、土・日曜日と祝日のみの約120日の両案を検討。9月定例市議会で関連の補正予算案を提出し、12月に改修設計などに取りかかり、19年6月に着工する。

 また、城山公園整備の一環として御便殿の近くに公衆トイレを設置する。整備費は約3200万円。

 市教育委員会文化振興課の外浦和夫課長は「市民の歴史への関心を高めるため、開府400年を象徴する展示施設にしたい」と話した。

2018年8月7日 無断転載禁止