30年ぶり盆踊り復活 来春閉校の吉賀・蔵木中で

ポスターを確認する地域会議メンバーと朋澤公香会長(左端)
 島根県吉賀町蔵木地区の住民有志が、かつて地区であった盆踊り大会を約30年ぶりに復活させる。子どもたちに古里への愛着を持たせようと2017年10月に制作した「蔵木音頭」を流し、統合で来年3月に閉校する蔵木中学校で今月13日に開催する。盆踊りを計画する有志らは「心一杯に蔵木を感じられるイベントにしたい」と意気込んでいる。

 「地域の若者がほぼ全員集まり、夜遅くまで騒ぐほどの一大イベントだった」。1980年年代の最盛期には、約200人が集まった盆踊り大会の様子を蔵木公民館の山吹薫館長(62)が振り返る。盆踊り大会は帰省した人たちが同窓会を兼ねて集まる憩いの場だったという。人口減少が進むにつれて地域ごとに開催する祭りに細分化され、約10年前には各地の祭り自体がなくなってしまった。

 復活の契機となった蔵木音頭は、地域の小中学校や保育所の教職員らが中心となって作詞作曲、振り付けを考案したもの。「音頭を活用して地域を元気にしよう」と、子どもを対象にした地域の魅力化に取り組む同地区サクラマスプロジェクト地域会議(朋澤公香会長)が盆踊り復活を発案し、せっかくならば閉校前の思い出作りにしようと会場を蔵木中に変更し、今年1月から公民館や自治会などの協力を得て、準備を進めてきた。

 大会当日は校庭にやぐらを立て、蔵木音頭に加え、町で広く知られる六日市音頭の盆踊りで参加者が一体になろうと計画する。このほか、蔵木小の児童による太鼓の演奏やカラオケ大会もあるほか、軽食の屋台も立ち並ぶ。

 朋澤会長(54)は「多くの人が蔵木の魅力を再発見できるものになると確信している」と力を込めて話した。祭りは午後5時から同9時ごろまで。

2018年8月8日 無断転載禁止