気品ある芳煙の世界を鑑賞 県美に150点展示

中原芳煙の「群鹿之図」を鑑賞する来場者
 鋭い観察眼と精巧な画風で天才と評された美郷町出身の日本画家、中原芳煙(ほうえん)(1875~1915年)の作品展が9日、松江市袖師町の島根県立美術館で開幕した。代表作から下絵、模写まで計約150点が一堂に会し、来場者が動物や花などを題材とした気品ある作品に見入っている。9月24日まで。

 展示会は作品の寄託がきっかけとなり「島根が生んだ不世出の日本画家」と銘打ち開催。茶色の岩絵の具の濃淡でシカ7頭を描いた同町指定文化財の「群鹿之図」(縦206センチ、横171センチ)、冠雪した富士山の「富嶽之図」(縦168センチ、横189センチ)、虎を題材として墨や淡い褐色を使い表現した「虎図」(縦132センチ、横291センチ)と大作がずらりと並ぶ。

 芳煙の親類に当たる中原義隆さん(87)=美郷町潮村=は「穏やかで品位がある作品を見てもらい、美術を楽しんでほしい」と話した。

 安来市広瀬町広瀬の田中政仁さん(52)は「細かい所まで観察している。見ていて優しい印象」と見入った。

 入場料は一般300円、大学生200円、高校生以下無料。火曜休館(14日は除く)。

2018年8月10日 無断転載禁止