お仕置きの効果は

 GAFA(ガーファ)という文字を最近よく目にするようになった。米IT大手のグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムの頭文字を並べて記される▼ネット検索サービスや会員制交流サイト(SNS)、ネット通販などで巨大ビジネスを築いているが、ここまで大きな影響力を持つようになると「何をされるか」という不安も頭をもたげてくる▼そんな心配をしていたら、今月初めアップルの株式時価総額が米国の上場企業で初めて1兆ドルを超えたというニュースが伝わった。日本円に換算すると111兆円。日本最大企業のトヨタ自動車の5倍に相当する。スマートフォンの販売が好調らしい▼株価に反映される企業価値でアップルに続くのがアマゾン、マイクロソフト、グーグルの持ち株会社であるアルファベット。上位4社のうち3社がGAFAで占められ、世界の稼ぐ力で米国勢のそろい踏み▼稼ぐ力が強くなるほど、その分野で独り勝ちになりやすい。独占的な立場を悪用して競争を制限するなどGAFAの振る舞いに欧州連合(EU)が不信感を強め、制裁金を課したり、課税を強化したりするなど「お仕置き」に乗り出している▼開かれたサービスで世界を便利にするというのがGAFAの理念だが、独り勝ちの味をしめると行儀は悪くなるのだろうか。個人情報を含めビジネスで集めた大量データがどう使われるのか、ビジネスの仕組みが複雑なだけに「分からない不安」も募る。お仕置きの効き目に注視する。(前)

2018年8月11日 無断転載禁止