カブトムシとエアコン

 ブーン、ゴツン。今日もわが家では夜になるとカブトムシが虫かごの中で飛び回る。夏休みに入った長男らと捕ったのは3週間前。気温35度以上の猛暑日が続いていた▼立秋を過ぎてエアコンを作動せずに寝る日もあるが、今年は特に暑い。気になるのは子どもたちが置かれている状況。島根県内の学校のエアコン設置率は小学校26.6%、中学校39.8%。市町村間でばらつきがあるのが現状だ▼学力向上が課題というが、安全安心が守られてこそだ。教育環境の公平性の観点からも放っておけない。市町村はまず設置する考えがあるのかないのかを説明し、あるならいつになるかを子どもたちや保護者に伝えるべきだろう▼設置が進まない要因は、高額な費用と施設の耐震化を優先していることが挙げられている。一方で早期整備が必要との認識では一致する。国が支援強化、県が補助制度創設に後ろ向きな中、市町村はふるさと納税で寄付を募ってはどうか。社会貢献の一環で、電力を供給する企業やエアコンの設置やメンテナンスをする企業など民間側が手を組むやり方もある▼カブトムシは暑さに弱い。筆者が小学生だった35年前は家の外で飼っていた。今は虫かごを暑さが少しは和らぐ玄関に置く。それでも、生きているのかを確認するのが日課になった▼気温が30度を超すと「暑い」と騒いで、水を飲むのを禁じられても部活動でスポーツができた時代とは暑さが違う。地域の将来を担う子どもたちを守るため、今こそ大人の出番だろう。(添)

2018年8月16日 無断転載禁止