西ノ島・先祖の霊乗せシャーラ船 住民や帰省客見送る

沖へと進むシャーラ船(下)=島根県西ノ島町内
 盆に迎えた先祖の霊を船に乗せて海へと送る伝統行事「シャーラ(精霊)船送り」が16日、島根県西ノ島町内の各地区であった。あいにくの雨で、鮮やかな装飾の色紙は流れ落ちたが、岸壁や海上では住民や帰省客らが沖へと向かう船を厳かな気持ちで見送った。

 このうち、美田地区の船越区(約170世帯)では5日から竹や木の骨組みに、わらやアシを巻き付けた長さ約5メートル、最大幅約3のシャーラ船を製作。

 16日朝は、各家が墓や仏壇に供えていた「はた」と呼ばれる色とりどりの和紙などで飾った長さ10メートルと10.5メートルの柱2本を船体に取り付けて最後の仕上げをし、住民らの「御詠歌」が響く中、クルーザーにえい航され美田湾を離れた。

 シャーラ船には初盆を迎えた家人らが乗船し、住民らは漁船などで伴走して2~3キロ沖合まで進んだ。

 船越区の安達亮区長(72)は「(シャーラ船は)区の連帯感を築き、保つ大切な行事。絆も一層深まった」と話した。

2018年8月17日 無断転載禁止