相撲の元祖「野見宿祢」碑建立 飯南町ゆかりの偉人 顕彰

野見宿祢をたたえる顕彰碑を除幕する関係者
 相撲の元祖で島根県飯南町にゆかりがある「野見宿祢(のみのすくね)」をたたえる顕彰碑を、地元の野見宿祢赤名相撲甚句会(赤穴憲一会長)が同町上赤名地区に建立した。18日に現地で除幕式があり、会員が10月に町内で開かれる相撲甚句の全国大会も見据え、地元ゆかりの偉人の顕彰に力を入れていこうと思いを新たにした。

 日本書紀によると、野見宿祢は、2千年近く前にライバルの當麻蹴速(たいまのけはや)と生死をかけた力比べをし、この勝負を相撲の起源とする伝説がある。出雲国風土記などを参考に編さんされた赤来町史によると、飯南町上赤名にある呑谷(のんだに)はかつて野見野といい、出雲国造の一族である野見宿祢の郷貫(支配地)があったと伝わる。

 町内に住む50~70代10人でつくる赤名相撲甚句会は野見宿祢を生かした地域振興を進めており、全国相撲甚句会が主催する全国大会の誘致に成功。10月13日に同町下赤名の赤名農村環境改善センターで、第11回大会が開かれる。

 顕彰碑建立は大会の記念事業の一環で、貴重な歴史を後世に語り継ごうと赤名相撲甚句会が企画。呑谷に住む町民の土地を無償で借り受け、会の積立金や有志の寄付、町の助成を活用して約300万円で建てた。高さ2.3メートル、重さ10トンで、出雲大社の千家尊祐(たかまさ)宮司が揮毫(きごう)した。

 会員や寄付者、出雲大社の関係者ら約60人が集まった除幕式では、神事の後、会員らが除幕して顕彰碑を披露。雷電松江相撲甚句会会長で全国相撲甚句会副会長の山根敏男さん(71)が野見宿祢をたたえる唄(うた)を声高らかに奉納して祝った。赤穴会長(75)は「日本一の相撲取りがいたことは地元の誇り。一生懸命、伝承に力を入れたい」と話した。

2018年8月19日 無断転載禁止