邑南・9月から町国保直営 矢上診療所開設

8月末に閉院する天川クリニック。邑南町は代わりに町国民健康保険直営の診療所を開設する
 島根県邑南町が9月に、町国民健康保険直営の矢上診療所を同町矢上地区に開院させる。地区内の民間医院「天川クリニック」が8月末に閉院することから、同クリニックの建物を活用し、町内で4カ所目の町国保直営診療所として運営。並行して同クリニック近くの町有地に新診療所の整備を進め、2019年4月に診察業務を始める予定。新診療所で勤務する常勤医師を全国公募している。

 内科・麻酔科の天川クリニックは医師1人が勤務していたが、医師の事情で閉院を決定。同町矢上、日貫、日和の3地区の住民らを中心に通院があり、町は、閉院は地域住民への影響が大きいと判断。町国保直営の診療所を開設し、地域医療の拠点としての役割を受け継ぐことを決めた。

 9月3日からは同クリニックの建物を矢上診療所として使い、広島市の60代の医師1人が管理者として着任し、19年3月末まで常勤する。月~土曜日(水曜日休診)の午前8時半から正午まで(土曜日は午後0時半まで)診察。管理者が不在の場合は、県が代診医師を派遣することになっている。

 合わせて整備を進める新矢上診療所は、延べ床面積350平方メートルの木造平屋建てで計画し、18年度中の完成を目指す。

 町がこのほど、町議会臨時会で、開設に伴う事業費など2億1800万円を盛り込んだ18年度町国保直営診療所事業特別会計補正予算案を提出し、可決された。

 町町民課の種由美課長は「医療の空白期間を生じないことが一番大事なので、診療所開設を決断した」と話した。

2018年8月21日 無断転載禁止