松江・大念寺 柳地蔵菩薩が通年開帳へ 設立35年機に

開帳前のお堂を眺める原田康行代表役員
 松江市民に親しまれている「松江六地蔵」が安置されている大念寺(松江市末次本町)で、柳地蔵菩薩(ぼさつ)が通年開帳される。これまでは年1度だったが、大念寺が置かれる柳地蔵会館の設立35年を機に決めた。関係者は「心のよりどころにしてほしい」と期待する。

 松江六地蔵は松江築城以前に存在したとされ、大念寺や龍覚寺(同市寺町)など市内の曹洞宗の寺院やお堂にある。地蔵は子どもたちに慈愛の手を差し伸べると伝えられ、肉親や縁者を失った家族らが故人をしのんで巡礼する。

 4番札所である大念寺の柳地蔵菩薩は高さ72センチ、幅32センチで、室町時代末期に建立された。六地蔵の中で唯一の木彫りで、作者は不明という。

 松江開府の祖・堀尾吉晴の城下町整備に伴って大橋川沿いから松江大橋北詰に移設後、松江市末次本町の住民や事業者らでつくる宗教法人「大念寺」(原田康行代表役員)が、1983年に鉄筋コンクリート3階建ての柳地蔵会館(松江市末次本町)にお堂を建設。柳地蔵菩薩のほか、脇仏など4体を安置し、関係者が月1度法要を行う。

 これまで地蔵菩薩の開帳は年1度だった。柳地蔵会館の設立35年を迎えて「多くの人に手を合わせてもらい、日本の文化を身近に感じられる場所にしたい」と原田代表役員(75)が発案した。

 会館内にチャイルドシートを備えたトイレや授乳スペース(イベント時に開放)を設け、24日から通年開帳する。原田代表役員は「たくさんの人にご尊顔を拝んでもらい、心を癒やしてほしい」と話した。24日は午後6時に特別法要を開く。参加無料。

2018年8月22日 無断転載禁止