島根イタリアン支える生産者に感謝 東京で店開く金川さん来県

交流会の冒頭、生産者への感謝の言葉を述べる金川琢磨シェフ(左から3人目)
 東京都心にある人気イタリア料理店「ロッチャドォーロ神楽坂」の金川琢磨シェフ(36)=浜田市出身=と同店関係者5人が20日から4日間の日程で来県し、店で使う県産食材の生産現場を見学しながら、地元農家らと親睦を深めている。食材の魅力や生産者のこだわりへの理解を一層深め、新たな逸品の発見にもつなげる。

 金川さんは、浜田高校を卒業後、広島の専門学校を経てスイスに渡り、現地のビストロで修業した。帰国後、東京都内のイタリア料理店やホテルで勤務した後、2015年に店をオープンさせた。県産食材にこだわった「島根イタリアン」が店のコンセプトで、現在は使用食材の「8~9割は島根産」(金川さん)というほどだ。

 来県しているのは金川さんに加え、レストランの運営会社「スリーサクセス」(東京都)代表の中山真吾さん(43)やスタッフら。一行は奥出雲町、飯南町、大田市、邑南町、浜田市、津和野町など県内全域を巡りながら鶏舎、ワイナリー、醤油蔵、市場の競り、レストランを見学し、食材の提供者と意見を交わしている。

 21日夜に大田市大田町の飲食店「平和亭」であった交流会には同市や飯南町の生産者ら15人が参加した。金川さんは「いつも素晴らしい食材を提供いただき感謝の思いでいっぱい」とあいさつし、地元産の赤鶏やイノシシ肉、野菜を鍋などでゆっくり味わいつつ、今後の構想を語り合った。

 中山さんは「実際に現場を見て、生産者の方々とお会いすることで、われわれも自信を持って県産食材を来店客に紹介できる。さらに人の輪が広がって新たな食材の発見にもつながればいい」と期待した。

2018年8月23日 無断転載禁止