色鮮やかによみがえる人麻呂像 JR益田駅

色鮮やかによみがえった柿本人麻呂像を見る福島順駅長(右)
 JR益田駅(島根県益田市駅前町)の1番ホームで1993年から飾られている益田市ゆかりの万葉歌人・柿本人麻呂(人麿)の像が新たに彩色され、9月1日に披露される。乗降客を出迎える人麻呂像が色鮮やかによみがえり、同駅の関係者は「観光客や地元の利用者に、人麻呂の存在の大きさを再認識してほしい」と期待を寄せる。

 人麻呂像は萩・石見空港(同市内田町)の開港記念として、同市内で瓦製造販売業を営んでいた益田窯業(現・丸惣益田)の鬼瓦職人が制作し、同社が駅に寄贈した。高さ約110センチ、幅約70センチで、約100キロの粘土を使用。同市戸田町の戸田柿本神社のご神体像の縮小版を参考に仕上げたという。紙と筆を手に思索にふける人麻呂の姿が表現されている。

 1番ホーム連絡階段そばのガラスケースに展示されていたが、経年変化で色あせていた。

 93年当時、像の制作に携わり、関係者の仲介に尽力した伊藤義照さん(87)=益田市あけぼの本町=が開港25周年の今年、リニューアルを企画。同空港活性化推進協議会(御神本康一会長)の幹事長を務めており、協議会として丸惣益田(同市横田町)に働きかけ、同市内の書道家に彩色を依頼した。

 このほど、茶色の地に白で鶴の模様がデザインされた狩衣(かりぎぬ)の人麻呂像が出来上がり、JR益田駅の福島順駅長(58)と伊藤さんが出来栄えを確認。福島駅長は「色鮮やかで、実によくできている。通勤通学者にも見てもらい、郷土ゆかりの偉人に思いをはせてほしい」と話した。

 除幕式は9月1日午前10時から同駅1番ホームである。

2018年8月23日 無断転載禁止