現代日本画 121点の競演 春の院展 松江で開幕

日本美術院同人の高橋天山さん(中央奧)らによる作品解説を聞きながら鑑賞する来場者=松江市朝日町、一畑百貨店(日高敏彦撮影)
 「第73回春の院展」松江展(日本美術院、山陰中央新報社主催)が23日、松江市朝日町の一畑百貨店で開幕した。現代日本画壇を代表する日本美術院同人の新作など秀作121点が並び、美術ファンが美の世界に浸っている。28日まで。

 松江市出身の宮廻正明さんの「閑吟(かんぎん)」や高橋天山さんの「春は曙(あけぼの)・清少納言」など同人の35点と、若手作家らの86点を展示。このうち一般公募の入選作には染谷香理さん(吉賀町出身)や青木寿夫さん(出雲市在住)ら山陰両県在住、出身者9人の作品もある。

 最優秀の春季展賞(郁夫賞)に輝いた前田力さんの「刻む」は、大きな古時計の複雑な構造を繊細に描き、時間の流れを表現している。その他の作品も、人物や動植物、風景などさまざまな題材を多様な手法で描き、来場者を魅了している。

 開幕式典で山陰中央新報社の松尾倫男社長が「多くの人に堪能してほしい」とあいさつ。会場で宮廻さんと高橋さんが対話形式の作品解説を行い、主要な作品の見どころを語った。

 出雲市佐田町から訪れた会社員高橋美穂さん(49)は「作家の年代が幅広く、それぞれに味わいがある。見ていて想像が膨らんだ」と話した。

2018年8月24日 無断転載禁止