フランコ総統の墓移設決定 スペイン政府、世論割れる

 24日、スペインのマドリード郊外で、慰霊施設「戦没者の谷」のフランコ総統の墓の周りに立つ人々(AP=共同)

 【パリ共同】スペイン政府は24日、1939~75年に独裁体制を敷いたフランコ総統の墓を国立の慰霊施設から別の場所へ移す法令を閣議決定した。左派のサンチェス首相が「負の歴史」を清算する取り組みとして6月の就任後に方針を示したが、歴史の記憶の在り方などに絡んで世論は割れ、論議を呼んでいる。

 フランコは首都マドリードから北西約50キロにあるスペイン内戦(36~39年)犠牲者の慰霊施設「戦没者の谷」に埋葬されている。戦没者の谷は、内戦に勝利した右派のフランコ自身が建設を命じ、3万人以上の犠牲者が眠るが、建設に政治犯が動員されたことなども批判の対象となってきた。

共同通信社 2018年8月25日 無断転載禁止