往時の石見銀山 伝える大盛行列 観光客 時代絵巻見守る

代官や役人になりきり、大森町の町並みを練り歩く市民
 石見銀山遺跡の中核地域・島根県大田市大森町で26日、江戸時代の代官や役人などに扮(ふん)した市民が通りを練り歩く「石見銀山大盛(おおさかり)行列」があった。大勢の観光客らが往時の面影を残す町並みで繰り広げられた時代絵巻を興味深そうに見守った。

 行列は、市恒例の夏祭り「第38回天領さん」に合わせて開催。石見銀山を取り仕切った代官らが、鉱山の神をまつる佐毘売山(さひめやま)神社(大田市大森町)で銀鉱脈の発見や銀山の繁栄を祈願後、代官所(役所)まで歩いて戻った歴史にちなむ。

 市民約30人が集まり、代官や役人、鉱山経営者である山師(やまし)などの衣装に身を包み、銀山に伝わる民謡「サンヤ節」に合わせ、町中心部の通り約800メートルを練り歩いた。見守った観光客らは当時の瓦版を模し、行列の歴史や由来を記したチラシを受け取り、行列を写真や動画に収めていた。

 代官になりきって通りを歩いた、官民でつくる「天領さん実行委員会」の森野貴之委員長(43)は「より多くの人が祭りに参加し、銀山の魅力を発信して地域を盛り上げてもらえるよう、さらに検討や工夫を重ねたい」と意気込んだ。

2018年8月27日 無断転載禁止