中高生グループ手作り映画館 益田・豊川小

手作りした「映画館」で、今後の活動について話す小野涼太さん(左から3人目)らメンバー
 島根県益田市豊川地区の中高生有志でつくるグループ「とよかわっしょい!!」が、市立豊川小学校の校内に映画館を手作りした。自分たちで壁やいすを改修し、プロジェクターを使った簡易映画館を整備。住民向けにこのほど開催した初上映会は、映画好きの住民ら約50人が鑑賞に訪れる盛況ぶりで、メンバーは「自分たちで精いっぱい作った場所。住民の憩いの場になればいい」と願っている。

 グループはこれまで、イベントでの出店などを通し、地域活性化に一役買っていた。益田市内には現在、映画館がないことを受け、「自分たちが主催して映画上映をしたい」と一念発起。豊川小の校内にあるオープンスペースに着目し、2017年12月ごろから、壁紙の張り替えやパイプいすの座席のリメイクなど整備を進めてきた。

 張り替えやリメイクでは、水色や白色など明るめの色を配し、住民が「入館」しやすいように工夫。張り替えた縦約2.5メートル、横約4メートルの白い壁をスクリーンとして活用できるようにした。

 上映作品も自分たちで選定。同地区の消防団が18年10月に消防技能を競う全国大会に出場することもあり、消防団が主役の映画「ふるさとがえり」に決め、制作会社に直接連絡を取り、許可を得た。初上映会には、身近な場所にできた手作り映画館に住民らが訪れ、ゆったりと鑑賞を楽しんだ。

 地元から訪れた田中大輔さん(65)=益田市久々茂町=は「若い人が積極的に活動し、映画館ができてうれしい」と笑顔。グループでリーダーを務める小野涼太さん(17)=益田高3年=は「地域の交流の場所の一つになってほしい」と期待を込め、今後も上映会を開く考えだ。

2018年8月29日 無断転載禁止